高層マンションからJR新駅まで 日ハム「球場移転」で変わる街、ファン受け入れ体制は万全か?

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北海道日本ハムファイターズが、2023年春から本拠地を北広島市内の新球場へ移転する。新名所の誕生に湧く地元。まちの景色や交通網も、姿を変えようとしている。

東京から札幌へ移転し、はや18年

建設中の新球場「エスコンフィールド北海道」(画像:合田一道)
建設中の新球場「エスコンフィールド北海道」(画像:合田一道)

 プロ野球の北海道日本ハムファイターズが、 本拠地を東京から北海道・札幌に移したのは2004(平成16)年。18年間をへて、いまや北海道民のほとんどが日本ハムファンと言われるほどの人気を獲得している。

 その日本ハム球団は、2023年春から本拠地を現在の札幌ドームから北広島市に移す。

 道外の読者は「北広島ってどこにあるの?」と思うかもしれない。実は札幌市のすぐ隣に、北広島市というまちがあるのだ。

 北海道の開拓期に広島県の人たちが入植して拓いた町で、故郷の名を採り「広島村」とした。

 広島村はやがて魅力的な田園都市に成長し、1968(昭和43)年に町制、1996(平成8)年に市制を施行して「北広島市」を名乗っている。

 JRの鉄路で札幌駅から21.8km、電車で17分。新千歳空港からだと24.8km、19分だ。

 この北広島の地名をめぐって、思わぬハプニングが起こったことがある。ある全国的な会議で、北広島市が広島県の中に含められ、広島市、東広島市と並んで席が設けられたのだ。

 主催者のうっかりミスということで、すぐに改められたが、それが縁で東と北の広島市は姉妹都市の縁組をし、おかげで北にも広島があることが知られるようになった。

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