なぜ? 欧州で相次ぐ「電車賃」超大幅値下げ 日本は実現できないのか【連載】牧村和彦博士の移動×都市のDX最前線(7)

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日本では電車運賃の値上げなどが相次いで報じられているが、欧州では各国が公共交通の利用促進に向けた政策を次々に打ち出している。「三方良し」と言える事業の内容を紹介する。

値上げ続く日本、経済回復政策を

 ガソリン高騰による家計負担への緩和が喫緊の課題であり、先進諸国においては、脱炭素化を視野に、自動車交通だけに依存する社会から、公共交通への利用も促す政策、公共交通の利用習慣を取り戻す政策が目白押しである。

 残念ながらわが国では公共交通機関の値上げや値上げの計画が次々と実施、発表されている。また、先進諸国においては、デジタル交通社会への移行が加速しており、ドイツやオーストリアのような大胆な政策もデジタルと連動して進められている。

 今からでも遅くない、経済回復政策とデジタル政策が一体となった身近でかつ、即効性の高い緑の復興事業(グリーンリカバリー事業)に、日本も早急に着手してはどうだろうか?

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