スズキはなぜ「国内2位」に躍り出たのか? 「400万台構想」で動き出した、日本車“インド時代”の新序列

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スズキがホンダを抜き、国内メーカー2位に躍進する。2027年3月期に世界販売355.4万台を見込む同社の急成長を支えるのは、販売の6割、生産の7割を担う巨大市場インドだ。SUVシフトと「400万台体制」への巨額投資は、吉と出るか。新興国を起点に産業の重心が移動する、構造転換の最前線を追う。

400万台体制への巨額投資とリスク

スズキ・インド生産体制の強化(画像:スズキ)
スズキ・インド生産体制の強化(画像:スズキ)

 2026年3月期の設備投資として積み上げた3507億円のうち、その半分に近い1753億円がインドへと向けられた。さらに2027年度には、約2300億円を投じる算段だという。目指すのは2030年度の400万台体制。カルコダやグジャラートの新工場で、それぞれ100万台規模のラインを整えることで、その数字を現実に変えようとしている。

 こうした思い切った積み増しは、市場を勝ち取るための土台となる。一方で、膨大な資金が動かせなくなる危うさも抱えることになる。もし需要が揺れれば、その分だけ稼ぎが削られるリスクと隣り合わせだからだ。今は電池やソフトの開発といった、これまでにはなかった分野への持ち出しも増えている。

 時代の波を先読みした投資が、抜きん出た強みを生む力となるのか。それとも市場の移り変わりに取り残され、重荷に変わってしまうのか。年間400万台という構想は、まさにその先行きを見極める瀬戸際にあるといえる。

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