スズキはなぜ「国内2位」に躍り出たのか? 「400万台構想」で動き出した、日本車“インド時代”の新序列

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スズキがホンダを抜き、国内メーカー2位に躍進する。2027年3月期に世界販売355.4万台を見込む同社の急成長を支えるのは、販売の6割、生産の7割を担う巨大市場インドだ。SUVシフトと「400万台体制」への巨額投資は、吉と出るか。新興国を起点に産業の重心が移動する、構造転換の最前線を追う。

市場シェア低下と消費者の嗜好変化

スズキ・インドにおけるSUVラインナップの拡充(画像:スズキ)
スズキ・インドにおけるSUVラインナップの拡充(画像:スズキ)

 2025年度のインド新車市場は、前年から9%増えて572万台という規模にまで膨らんだ。だが、その背後でマルチスズキのシェアは40%を割り込んでいる。マヒンドラやタタといった現地の勢力に加え、現代・起亜やトヨタなどがSUVの分野で追い上げを強めているからだ。

 人々の好みも変わってきた。新しく中間層に加わった層を中心に、これまでの安さや燃費よりも

「車としての存在感やステータス」

を重んじるようになっている。大型ディスプレイや先進運転支援技術(ADAS)が広まったこともあり、クルマに求める基準はかつての経済性から、持っていること自体の満足感へと移り変わった。

 いまの市場で生き残るためには、これまでとは異なる立ち回りが必要になる。車格を引き上げ、装備をより充実させる。そうした方向へ重きを置くことが、現在の流れのなかでは欠かせない。

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