「ガソリン30%急騰」の足音? ホルムズ封鎖が突きつける「マイカー維持」「海外旅行」を揺るがす危機 米国の価格上昇から読む
ホルムズ海峡で原油輸送がほぼ停止し、通過船は3隻に急減。世界輸送の約2割を担う要衝の混乱で、原油価格は年33%上昇の見通しとなり、日本経済や移動の自由にまで影響が及び始めている。
中東依存とエネルギー供給の弱さ

日本の脆さは、突き詰めればエネルギーを海外に委ねきっている、その構造にある。日本の原油輸入は96%が中東に依存しており、自給率はわずか23%にとどまるのが現状だ。
対照的なのが米国の姿だろう。あちらの自給率は155%に達している。この数字の開きは、外部からの不意な揺さぶりにどれだけ耐えられるか、その体力の差をそのまま物語っている。米国は自ら資源をまかなえるため、事態を静観できる立場にある。一方で日本は、供給を自らの手で守る手段が極めて限られている。
さらに、日本を含むアジア諸国は、中東への高い依存度に加えて「通貨安」という泣き所も抱えている。ドル建てで決済される燃料価格が上がれば、通貨安が追い打ちをかけ、国内での負担は膨らんでいく。同じように原油価格が跳ね上がっても、日本やアジアが被る打撃は、他の地域よりも格段に重い。