「主力車にハイブリッドがないなんて……」 マツダが直面する“100万台割れ”へのカウントダウンーー北米依存・電動化の遅れを回復できるか
世界生産193万台で微減にとどまるなか、マツダは10%超減と突出した失速を見せた。求人倍率2.37倍の人手不足ではなく、関税1625億円や電動化遅れが収益を圧迫する構造問題が浮上。主力CX-5投入でも覆せない局面にある。
生き残りの分岐

マツダは現在、販売規模、利益率、独自性という三つの要素を同時に維持する難しさに直面している。かつての150万台規模のメーカーとして振る舞いながら、開発のすべてを自社で担うことは現実的ではなくなっている。
今後問われるのは、何を優先し、何を手放すかという判断だ。自前主義を見直し、トヨタの補完的なブランドとして存続する道を選ぶのか、それともプレミアム路線を縮小し、規模を抑えた高付加価値型のメーカーへ転じるのか。
新型「CX-5」を自社開発のHV投入で支えるのか、あるいは販売のあり方そのものを見直す契機とするのか。意思決定の遅れが、マツダにとって大きなリスクとなるだろう。