「主力車にハイブリッドがないなんて……」 マツダが直面する“100万台割れ”へのカウントダウンーー北米依存・電動化の遅れを回復できるか

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世界生産193万台で微減にとどまるなか、マツダは10%超減と突出した失速を見せた。求人倍率2.37倍の人手不足ではなく、関税1625億円や電動化遅れが収益を圧迫する構造問題が浮上。主力CX-5投入でも覆せない局面にある。

数字が示す危うさ

マツダ・2026年3月期通期販売見通し(画像:マツダ)
マツダ・2026年3月期通期販売見通し(画像:マツダ)

 マツダが2026年2月10日に公表した第3四半期決算は、経営の先行きに不安を残す内容だ。累計売上高は約3.5兆円で前年同期比5%減、最終損益は147億円の赤字となった。通期では売上高約4.8兆円、最終利益200億円の黒字見通しを据え置いたが、その達成を裏付ける材料は乏しい。

 第3四半期までの世界販売は前年比5%減の92万台で、主力の米国市場も7%減の30万台と伸び悩む。通期の販売目標は128万台へ引き下げた一方、米国の41.5万台という計画は据え置かれた。収益の約5割を北米に依存する現状では、米国の落ち込みが全体に直結するリスクが大きい。

 かつて150万台を超えていた世界生産は、現在は130万台前後まで縮小している。100万台を下回れば、工場維持にかかる固定費が重くのしかかり、1台あたりの利益を圧迫する。収益の悪化が続く構図に入りかねない。販売現場では値引き余力や在庫の不足も表れ始めており、立て直しに使える時間は限られている。

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