大阪・南河内「交通消滅」の瀬戸際! 金剛バス「廃止」から2年、自動運転は本当に地方を救えるのか?

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南河内で進む“交通の空洞化”が、いま臨界点を迎えている。金剛自動車撤退で1日200本の路線が消え、代替策として期待された自動運転バスも中国製EVの不具合で暗礁に。通勤通学を支える地域交通は持ちこたえられるのか。人口減と人手不足が重なる現場の実像に迫る。

当面は国交省の対応を注視

上ノ太子駅から太子町へ向かうコミュニティーバス(画像:高田泰)
上ノ太子駅から太子町へ向かうコミュニティーバス(画像:高田泰)

 国交省の立入検査は結果がすべて出たわけでなく、さらに問題点が出てくる可能性を否定できない。府と大阪メトロは当面、事態の推移を見守りながら、最終的な本格運行に遅れを出さない方向でスケジュールの検討を進めている。府新交通施策推進課は

「車両の安全確認が第一。状況を見極めたうえで、実証運行に入りたいが、時間的に年内は難しい」

と頭を痛めている。大阪メトロは

「実証実験第2弾の準備を進めながら、国交省の対応を見守りたい」

と述べた。

 富田林駅と上ノ太子駅で話を聞いた住民から実証運行の遅れに不満は出なかったが、バスの増便を求める声は少なくない。自動運転バスの投入が遅れれば、現在の減便状態が長引くことになる。

 だが、ドライバー不足は金剛自動車が運行を打ち切った当時より深刻化している。大手の南海バスや近鉄バスでさえ懸命のやり繰りで路線を維持している状態だ。

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