大阪・南河内「交通消滅」の瀬戸際! 金剛バス「廃止」から2年、自動運転は本当に地方を救えるのか?

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南河内で進む“交通の空洞化”が、いま臨界点を迎えている。金剛自動車撤退で1日200本の路線が消え、代替策として期待された自動運転バスも中国製EVの不具合で暗礁に。通勤通学を支える地域交通は持ちこたえられるのか。人口減と人手不足が重なる現場の実像に迫る。

金剛自動車撤退でバス路線が減便状態

実証実験南部ルートの拠点となる富田林駅(画像:高田泰)
実証実験南部ルートの拠点となる富田林駅(画像:高田泰)

 南河内4市町村は2023年末まで金剛自動車が平日で1日約200本の路線バスを走らせていた。運行していたのは、河南町、太子町、千早赤阪村と、近鉄の富田林駅、喜志駅(富田林市)、上ノ太子駅を結ぶ15路線(1路線は運休)。2022年度で年間約110万人の乗客があった。

 しかし、金剛自動車はドライバー不足が深刻化し、2023年末でバス事業を廃止する(現在は貨物運送業へ転換)。南河内4市町村は近隣で営業する南海バスと近鉄バスに協力を依頼し、平日約70本の運行を確保した。

 不足分は3町村の自家用有償旅客運送などで対応しているが、総運行本数は金剛自動車時代の7割程度。廃止された路線や区間もある。太子町秘書政策課は「町のコミュニティーバスもドライバー不足で頭が痛い」と打ち明けた。

 その解消策として府と大阪メトロが打ち出したのが、

「自動運転バス」

の運行だ。減便分を少しでもカバーするのが狙いだが、思わぬトラブルに巻き込まれ、計画が進んでいない。

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