AV時代に必須? 信号機に「白色」が必要な根本理由

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自動運転車(AV)とネットワーク型信号の導入が、交通効率と燃費改善に直結し始めた。白信号を加えた交差点では、AV割合10%で遅延3%減、30%で10.7%減を実現。港湾など限定環境でのパイロット導入も進み、道路設計のあり方が一変する可能性が浮上している。

「白」信号の導入と自動運転車(AV)

信号(画像:写真AC)
信号(画像:写真AC)

 赤、黄、緑の信号機は国際照明委員会(CIE)によって定められている。これらの色は、遠くからでも人が認識しやすい波長の長さを基準に選ばれた。特に赤は最も波長が長く、遠くまで届きやすい色であり、注意を喚起する効果がある。

 赤は「止まれ」、緑は「進め」を伝える色だ。黄色も赤と同じく「止まれ」を意味するが、赤に切り替わる前の予告の役割を持つ。

 興味深いのは、信号機の既存の3色に

「白」

を加えることを専門家が提唱している点だ。白は「前にならえ」を意味する。

 自動運転車(AV)の普及は、道路交通の構造に大きな変化をもたらす可能性がある。電気自動車(EV)やAVの増加は、エンジニアによる電気道路システムの導入や、都市計画者によるAV専用レーンの設計につながっている。信号機の設計が見直されるのも、決して不自然ではない状況だ。

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