鉄道93路線で実証済! 「エキタグ」が目指す地域活性化プラットフォーム、購買意欲78%超を喚起する集客戦略とは
アナログな駅スタンプがNFT連携で地域経済を動かす。無料アプリ「エキタグ」は、JR含む93路線に導入され、参加者1,000人で最大5500万円の経済効果を生む。デジタル付加価値と地域活性化に特化したこの新プラットフォームが、観光客の購買意欲(78.8%)を喚起し、世界規模の市場を目指す戦略を追う。
鉄道93路線を繋ぐデジタルスタンプの衝撃

駅のスタンプをデジタル形式で集める無料のスマートフォンアプリ「エキタグ」がある。スマホで駅に設置された専用のNFCタグをスキャンすると、デジタルスタンプを取得できる仕組みだ。導入企業はJRを筆頭に、江ノ電や東京メトロ、ローカルな鉄道会社まで93路線に達する。
エキタグ導入路線では、スタンプラリーイベントも各地で盛んに開催されている。JR東日本は、秋田・津軽の温泉地を巡る「秋田・津軽 鉄道×名湯エキタグスタンプラリー」を実施中だ。対象駅と対象温泉施設のスタンプをそれぞれ獲得すれば、商品抽選にエントリーできる。
さらに、集めたデジタルスタンプをスマホ内の写真と合成する「スタンプ活用機能」や、取得したNFTコンテンツ「EKITAG Collection」を閲覧する機能も搭載している。「EKITAG Collection」とは、日本各地の鉄道関連コンテンツを3D化したエキタグオリジナルのデジタルフィギュアのことだ。アプリ内で手に入れたフィギュアは、拡大・縮小に加え、360度細部まで自由に鑑賞できる。
古くから親しまれてきた駅のスタンプをデジタル化で楽しめるエキタグだが、この導入によってどのような可能性が広がるのか、注目される。