日産は復活できる! そのカギになるのは「非日常感」―― 「西部警察」から「EV」改革へ、80年超のDNAが繋ぐブランド再構築戦略とは【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(2)

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昭和期ドラマで未来感を演出した日産は、1947年の初EVから2010年リーフまで約80年の電動化技術を蓄積。コンセプトカー公開やDX融合で非日常体験を提供し、ブランド再評価の鍵を握る。

昭和ドラマと日産戦略

日産自動車のロゴマーク(画像:時事)
日産自動車のロゴマーク(画像:時事)

 かつて世界を席巻した日産は、今また大きな岐路に立っている。EVシフトの遅れ、米中市場での苦戦、巨額赤字――逆風は強い。しかし新型リーフやマイクラEVの投入、ハイブリッド戦略、生産体制の再構築など、未来への挑戦は止まらない。 本リレー連載「頑張っちゃえ NISSAN」では、厳しい現実と並走しながらも改革を進める日産の姿を考える。

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 私たち消費者と日産の接点のひとつとして、昭和期のテレビドラマがある。以前の記事(「「経営陣が無能」「技術の日産は死んだ」 ネット上に“アンチ日産”が大量発生する理由――愛と挫折の40年史が映す、ブランド不信の深層とは」2025年9月21日配信)でも書いたが、特に現役を退いた世代にとって、

・大都会
・西部警察

といえば日産を連想するだろう。両ドラマは過激なカーアクションをともなう刑事ドラマとして人気を博した。

 劇中には日産提供の車両が多数登場し、視聴者の関心を集めた。後者に登場するスーパーマシンは特に注目を集め、放映当時、多くの人々を魅了した。筆者(近澤眞吉、モータージャーナリスト)もそのひとりである。

 前者は後期になると日産との関係が深まり、日本テレビ系列とテレビ朝日系列で展開されたシリーズは異なるが、日本テレビ系の同シリーズは1979(昭和54)年10月以降、テレビ朝日系「西部警察」に自然と引き継がれた。「西部警察」では、

・フェアレディZ
・スカイライン

をベースにした特殊なパトカーが数多く登場し、番組の象徴的存在となっている。

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