日産は復活できる! そのカギになるのは「非日常感」―― 「西部警察」から「EV」改革へ、80年超のDNAが繋ぐブランド再構築戦略とは【リレー連載】頑張っちゃえ NISSAN(2)

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昭和期ドラマで未来感を演出した日産は、1947年の初EVから2010年リーフまで約80年の電動化技術を蓄積。コンセプトカー公開やDX融合で非日常体験を提供し、ブランド再評価の鍵を握る。

特殊車両が生んだブランド力

海外で愛される日産社イメージ(画像:Pexels)
海外で愛される日産社イメージ(画像:Pexels)

 マシンRSはスカイライン2000ターボRS(DR30JFT前期型)を土台にした車両である。RS-1、RS-2、RS-3の3台があり、順に攻撃・戦闘指揮、情報収集、分析と役割を分担していた。

 スーパーZは2代目S130型フェアレディZを基に、大門団長専用車として設計された。油圧ダンパー式フルオート・ガルウィングドアや、ボンネット搭載の催涙弾発射銃、煙幕発生装置など、ユニークな装備が特徴である。ガゼールは木暮課長専用のコンバーチブル車で、当時としては珍しい自動車電話を装備して話題となった。

 これらの特殊車両は視聴者に未来感と非日常感を強烈に印象付けた。インターネットが消費者の前に存在しなかった時代、テレビドラマは貴重な

「日産と消費者の接点」

であった。輝いた日産車は世代を超えてブランドシンボルとなった。非日常感を演出するエクステリアやインテリア、プロトタイプやコンバーチブルモデルならではの先進性は、強い個性と高揚感を生んだ。

「かっこよさ」と「未来感」を体現した車両だからこそ、現在のモデルが物足りないとの評価が出ることも理解できる。ブランドアイデンティティの変化が、消費者の印象に直結しているのである。

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