テスラ売上12%減の衝撃、100万台「モデルY」でも利益が伸びない根本理由

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テスラは2025年第二四半期に売上12%減、EV販売38万台に落ち込み、クレジット収益も半減。廉価版EVとロボタクシーの新戦略で収益構造の再構築に挑む。

自動運転事業で巻き返し

ロボタクシー(画像:テスラ)
ロボタクシー(画像:テスラ)

 テスラはもうひとつの巻き返し策として「ロボタクシー」の本格稼働を掲げている。すでに試験的なサービスは開始されている。

 以前からテスラはロボタクシーの実用化に向け、複数のロードマップを公開してきた。現時点では完全な実用化には至っていない。だが、収益悪化を受けて本格稼働に向けた取り組みを加速している。2025年中には複数都市でのサービス開始を目指す。

 技術的にはまだ未熟だ。テスラ本拠地のテキサス州オースティンで開始されたサービスでは、助手席に安全対策のドライバーが同乗して運行されている。

 一方、競合の自動運転タクシーサービスであるウェイモなどは、一部地域で完全自動運転を実現しており、現時点でテスラとの差は明確だ。しかし、テスラの開発スピードは折り紙付きである。すでにカリフォルニア州やアリゾナ州へのサービス拡大も発表している。

 新たな収入源としてのロボタクシー事業は始まったばかりだ。2025年中には、何らかの成果が見えてくることが期待される。

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