軍事オタクはなぜ“戦車”に執着するのか? 「いいえ、航空機・艦船にも執着します」

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一部の軍事オタク層はP-1を「高性能」を根拠に否認を繰り返す。兵器を巡る情緒的信仰と社会的無理解が、防衛政策の健全な議論を蝕んでいる。

感情防衛が招く事実拒絶

戦車(画像:写真AC)
戦車(画像:写真AC)

 軍事オタクは批判を直視できない。趣味対象への愛着が強いため欠陥や問題の指摘に耐えられないからだ。だから指摘された事実を否定して心的安定を保とうとする。

 以前当媒体で提示した「それは『戦車不要論』だ」はその好例である。「日本防衛では戦車は必須ではない」との内容は否定できないが、受容もしたくない。だから

「それは(軍事オタクの間では否定している)『戦車不要論』なので誤り」

と内容に立ち入らないで否認を図るのである(「日本に「戦車」は本当に必須なのか? 防衛省も認める削減方針に、なぜか「軍事オタク」が猛反発するワケ 海空優先vs感情論の衝突を考える」2025年4月6日配信)。

 この否認は戦車に限った問題だろうか。

 航空機や艦艇にもある。最近ならP-1哨戒機が好例である。海自も匙を投げ出す問題児だが、その事実の否認に躍起である。

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