軍事オタクはなぜ“戦車”に執着するのか? 「いいえ、航空機・艦船にも執着します」
一部の軍事オタク層はP-1を「高性能」を根拠に否認を繰り返す。兵器を巡る情緒的信仰と社会的無理解が、防衛政策の健全な議論を蝕んでいる。
咀嚼力不足

なぜ、軍事オタクは「批判」に立ち向かわないのだろうか。
ひとつの原因としては、趣味誌が甘やかしつくした影響がある。愛好家が最初に手にする雑誌だが、その実態は
「自衛隊と国産兵器のファン会誌」
である。称賛記事ばかりで批判のような本格的な記事はない。
それにより軍事オタクの記事咀嚼力は貧弱となった。褒めるだけの甘い甘いお汁粉記事に耽溺すればそうなる。知的水準を前提とする本格記事には歯は立たない。そもそも歯をあてようともしない。
だから、批判記事にも立ち向かえない。キチンと読んで考えることはできない。そして不愉快な事実の否認に走るのである。
当節の軍事記事が劣化した原因でもある。解説ばかり、動画ばかりなのは読者の咀嚼力にあわせた結果だ。当の軍事ライターもお汁粉記事で育った咀嚼力なのでそれしか書けない。それからすれば、オタクもライターも“甘やかしの被害者”なのである。