軍事オタクはなぜ“戦車”に執着するのか? 「いいえ、航空機・艦船にも執着します」
一部の軍事オタク層はP-1を「高性能」を根拠に否認を繰り返す。兵器を巡る情緒的信仰と社会的無理解が、防衛政策の健全な議論を蝕んでいる。
「実際に飛んでいる」

三つめが「飛んでいるのを見た」である。「今日もP-1は飛んでいる」と返す例だ。
これも低稼働率への反論にはならない。10機のうち1機が飛んでいても事実は覆るわけではない。
しかも、軍事オタクの騙されやすさも示している。同じ機体が飛んでいることにも気づかないからだ。
かつてのソ連軍のペテンには間違いなく引っかかる。モスクワの観閲式で新型機の16機編隊を20周させ、会場上空の航過数を20とした件だ。今の軍事オタクは真に受けて最低320機保有していると判断するだろう。
よく口にするオシント(OSINT:Open Source Intelligence。誰でもアクセス可能な情報源を収集・分析し、価値ある判断材料として活用するインテリジェンスの一種)分析も怪しい。年頃の軍事オタクは独特の全能感から「ボク達は世界情勢も分析できるのです」と誇るが、やらせてみればその程度だろう。本物のオシント屋はオシントのシンは
「辛抱のシン」
と教えてやるべきだ。
なお、同一機の連続飛行は問題を深刻化させる。数少ない可動機の消耗となる。P-1は50時間飛ぶと一度飛行不能となる。この貴重な50時間をすぐに使い切ってしまう。