なぜホンダは中国EVで苦戦? e:NS1「最大135万円値引き」も…もはや品質だけでは勝てない? 小米も参入、次世代スマートカー競争の行方とは

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ホンダは2035年に中国市場での電動車販売比率100%を目指し、現地適応型のEVブランドへの転換を図る。品質と信頼性で高評価を得る一方、急成長するBYDなどの国産EVメーカーに押され、課題を抱える中で、P7を起点に再起をかけた戦略が求められている。

ホンダが直面するブランドの壁

中国(画像:Pexels)
中国(画像:Pexels)

 ホンダはあくまで質実剛健を貫いている。安全性や安定した走行といった本来の機能には応えているものの、見た目や装備面では見劣りするのが現状だ。従来、ホンダは品質や信頼性のブランドイメージを築いてきた。しかし、中国のEV市場では、そうした優位性が十分に通用していない。

 例えば主力EVのe:NS1は、発売当初こそ注目されたが、市場の反応は鈍い。調査によると、2025年2月時点で最大6.91万元もの値引き(定価の約6割、約135万円)が行われている(対象は2022年型のe:NS1 e型版)。月間販売台数もわずか220台にとどまると現地メディアが報じている。

『新浪汽車』2025年2月4日付の記事「どの車を買うかまだ迷ってる?それならホンダ e:NS1 をチェックしてみよう、全国で最大6.91万元の値引き中!」では、ユーザーからの評価は高いとしつつも、もっとも突出しているのは

「外観と室内空間」

だと述べている。他の性能面では競合に劣る可能性を示唆している。さらに別の記事(『汽車之家』「比亜迪e1和本田e:NS1推荐那个更好」、2025年1月13日付)では、e:NS1はブランド力、安全性、走行性能では評価が高い一方で、コストパフォーマンスや都市部での使い勝手、維持費ではBYD e1のほうが優れているという見解が示されている。つまり、e:NS1はプレミアム感やデザイン性で勝負しているが、中国市場でEVに求められる

・実用性
・経済性
・先進技術

といった要素への対応が不十分である可能性がある。この結果、ホンダは

「販売不振 → 大幅値引き → 中古市場での評価下落 → ブランド離れ」

という負のスパイラルに陥っていると考えられる。

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