JRの券売機はなぜ使いにくいのか? デジタル化が裏目に出たワケ! 利用者視点で考える鉄道の未来とは

キーワード :
,
指定席券売機の利用が難しさを増し、年末年始の混雑時に不便を感じる人々が増えている。デジタル化が進む一方で、システムの使い勝手には大きな課題が残り、JR各社の案内も利用者にとって十分に理解されていない。特に、新幹線や特急の乗り継ぎの際に実感する操作の不便さや、駅のデジタル化が進む一方で、駅員の減少や無人化が進む現状についても触れ、鉄道業界の変革が求められている。

メンテナンス職員数の急減

100万列車kmあたりメンテナンス職員数(画像:上岡直見)
100万列車kmあたりメンテナンス職員数(画像:上岡直見)

 図は前項と同じく「鉄道統計年報」から、100万車両km人あたりのメンテナンスに関連する職員数(工務・電気・車両)を示す。

 この「車両km」とは、たとえば10両編成の電車が10km走ると「100車両km」とカウントする。車両のメンテナンスはおよそ総走行距離に比例するし、線路や架線も直接的に比例ではないが、やはり線路を通過する車両の総走行距離と密接に関連する。

 駅員と同じく作業量あたりの職員数が約三分の一にまで減っている。これらの技術部門では外注化が進展しているので、必ずしもメンテナンスそのものを三分の一に省略したという意味ではないが、現実には憂慮すべき事態が出現している。

 2023年8月に、神奈川県内を走行中のJR東日本・東海道線の電車が線路脇の傾いた電柱と衝突して乗客と運転士が負傷した事故がある。コンクリート製の電柱の内部損傷が原因であり、経年劣化が進んでいたが点検で発見できなかったという。ローカル線どころかJR東日本の主力収益路線である東海道線がこの状態である。

全てのコメントを見る