JR西日本新快速の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(17)

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JR西日本の新快速は、速さと利便性で他の鉄道サービスを圧倒する存在だ。京都~大阪間約29分、大阪~三ノ宮間約21分の速達性と、15分ごとのわかりやすいダイヤ設定が通勤客や旅行者にとって大きな魅力となっている。新快速の歴史と進化を振り返り、なぜ今も多くの人々に愛され続けているのかを解説する。

速さと利便性の革新

JR西日本の新快速(画像:写真AC)
JR西日本の新快速(画像:写真AC)

 JR西日本の新快速は、安くて速い鉄道サービスの代表的な存在だ。

 その歴史は長く、国鉄時代に画期的なサービスとして誕生し、京阪神地区の主要な交通手段として、また青春18きっぷを使う旅行者にとっても欠かせない列車となっている。

 今回は、筆者(山本哲也、交通ライター)が新快速を「やばい!」と思う四つのポイントを解説する。

やばいポイント1「速達性とわかりやすさ」

JR西日本の新快速(画像:写真AC)
JR西日本の新快速(画像:写真AC)

 新快速の最大の特徴は、その速達性とわかりやすさだ。

・京都~大阪間:約29分
・大阪~三ノ宮間:約21分

という速さは、並行する私鉄の特急を上回る。さらに、大阪駅と京都駅では00分、15分、30分、45分という15分ごとの発車時刻が設定されており、利用者にとって非常にわかりやすく、移動の計算がしやすい便利なダイヤだ。

 新快速は1970(昭和45)年10月に誕生し、当初は京都~西明石間で運行されていた。停車駅は大阪、三ノ宮、明石のみというシンプルな設定で、新大阪駅を通過するという大胆なダイヤで速さと特別感を強調していた。

 1972年3月のダイヤ改正で153系電車に置き換わり、最高速度が95km/hから110km/hに引き上げられ、発車時刻も現在のように00分、15分、30分、45分という15分きざみになった。当時、外側線(列車線)は国鉄本社直轄だったため、新快速は内側線(電車線)を走らざるを得なかったにもかかわらずだ。ここに、国鉄大阪管理局の意気込みを感じる。内側線(電車線)だけで新快速・快速・普通を走らせたのは、

「神ダイヤ」

といっていいだろう。

 その後、1986年11月の国鉄最後のダイヤ改正で草津~西明石駅間の外側線(列車線)が開放され、新快速が外側線を走れるようになったのは感慨深い。

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