QRコード決済、「公共交通」で普及しない理由とは?進化する決済環境、解決策は「海外との連携」か

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コード決済は、日本の消費者に急速に浸透しているが、公共交通での普及はまだ遅れている。PayPayなどのサービスは、海外との連携を進める一方で、QRコード決済特有の課題が残る。しかし、相互利用の進展により、インバウンド市場向けに新たな可能性が広がりつつある。

コード決済の乱立問題と解決策

PayPayは台湾6サービスと提携(画像:PayPay)
PayPayは台湾6サービスと提携(画像:PayPay)

 日本ではコード決済が急速に普及しており、運賃支払いに導入する交通事業者も増加している。しかし、普及にともない、

「複数ブランドの乱立」

という問題も浮き彫りになっている。例えば、コード決済Aのアプリでコード決済BのQRコードを読み取ることはできないという現状だ。このため、最近では各社が共通のQRコードを導入しようとする取り組みも進んでいる。

 さらに、海外のQRコード決済事業者との連携が進んでいる。10月には、PayPayが台湾のコード決済サービスである

・iPASS MONEY
・Plus Pay
・icash Pay

との連携を発表した。これにより、すでに提携している台湾の3社と合わせて、約2300万人以上の台湾コード決済ユーザーがPayPay加盟店を利用できるようになる。

 ユーザーは、店舗側のQRコードをスマートフォンで読み取る「ユーザースキャン方式」や、店舗側の機器でユーザーが提示したコードを読み取る「ストアスキャン方式」の両方に対応する。

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