北陸新幹線「小浜ルート」支持なら、上越新幹線「新宿延伸」も検討すべき？ 延伸ルート案と整備効果を徹底検証する
上越・北陸新幹線の大宮以南区間では、ルート再設計により効率が向上する可能性がある。大深度地下を活用することで所要時間が短縮され、池袋・新宿間での速度向上も期待されている。しかし、難工事や費用調整といった課題を克服できるかが、今後の焦点となる。
リダンダンシー論のバランス
今回はリダンダンシーを理由に小浜ルートを支持するのであれば、新幹線の新宿延伸も検討すべきだという趣旨で書いてみた。実現不可能ではない新幹線ではあるが、そこまでリダンダンシーを追求するべきだろうか。
新宿に住む筆者としては、新宿駅から新幹線に乗れるようになるのはうれしい限りだが、一方でJR東日本がいうように、運用の工夫で対応できる可能性もあると思う。現在でも東京駅から1時間に最大16本の列車が出ているし、臨時列車の一部が大宮始発になることには目をつぶってもいいのではないかとも感じる。
いずれにせよ、リダンダンシーを主張するのであれば、
・小浜ルート
・新宿延伸
をセットで議論すべきであり、そこまで求めないのであれば、
・米原ルート
・東京発着
をそのまま受け入れるべきだ。
許されないのは、リダンダンシーを主張しながら、小浜ルートはOKで新宿延伸は不可という意見だろう。この点を踏まえ、冷静かつフェアな議論を進めていくべきだ。