北陸新幹線「小浜ルート」支持なら、上越新幹線「新宿延伸」も検討すべき? 延伸ルート案と整備効果を徹底検証する
上越・北陸新幹線の大宮以南区間では、ルート再設計により効率が向上する可能性がある。大深度地下を活用することで所要時間が短縮され、池袋・新宿間での速度向上も期待されている。しかし、難工事や費用調整といった課題を克服できるかが、今後の焦点となる。
東京発に比べて各都市へは最大9分短縮

前述のルートが実現すれば、地下区間の大部分は大宮以北と同じ275kmで運転され、大宮~南与野間や池袋~新宿間は110~130kmの運転速度になる。これでも、大宮~池袋は11分、大宮~新宿は17分となる。
さらに、東北新幹線の上野通過タイプのように、池袋通過タイプが実現すれば、大宮~新宿は15分となり、現在の大宮~東京間22~23分(上野通過タイプ)に比べて7~8分の短縮となる。
この短縮により、都内から各都市への所要時間も短縮され、次のように変化する。北海道新幹線の札幌延伸や、北陸新幹線の小浜ルート実現を含めた所要時間も見てみよう。
・東京~金沢:2時間25分 → 新宿発は2時間16分
・東京~小浜~新大阪:3時間47分 → 新宿発は3時間38分
⇒ 東海道新幹線こだまより16分速い
・東京~札幌:4時間30分 → 新宿発は4時間23分
・東京~新潟:1時間29分 → 新宿発は1時間22分