“謎の航路”が5年ぶりに復活! 「イースタンドリーム」が見せる異国情緒と運賃倍増、日韓関係改善の象徴になれるか?

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韓国・東海港から日本へ向かう貨客船「イースタンドリーム」。そんな航路が、コロナ禍や日韓関係の影響で一時休止。再開された2024年、運賃は倍増し、船内は韓国語とロシア語が飛び交う異国情緒満載。日本のフェリーにはない簡素な設備が乗客を待つ。

シベリア横断旅行への夢と現実

 そしてなんといっても2022年に始まったロシア軍のウクライナ侵攻の影響だ。ロシアと西欧諸国を結ぶ国際列車の運行が休止され、ロシアから「非友好国」に指定された日本からの同国渡航がかなり困難な状態になった。

 イースタンクルーズ&フェリーに「日本人でもウラジオストク行きのチケットは買えるのか」と尋ねてみたところ、

「日本人だからといってウラジオ行きの切符を売らないということはありません」

とのこと。ただ「申し込みの前に日本のロシア大使館領事部に一度お問い合わせすることをお勧めいたします」というなんともグレーな回答だった。欧州への足としてのイースタンドリーム活用は、少なくともウクライナ紛争が解決するまでハードルが高そうだ。

 ただ、ソウルへの「日本海ルート」という使い道はある。

 5年前、筆者は港から徒歩10分ちょっとの東海駅で海列車(ぱだよるちゃ)という観光列車に乗り江陵(カンヌン)へ。そこからKTX(韓国高速鉄道)に乗り換えてソウルに向かった。翌年(2020年)、東海とソウルを結ぶKTXイウムが開通。今回初めてソウルから乗車したが、乗り換えなしで2時間40分の快適な列車旅であった。

 さらにイースタンドリーム下船後、境港からJR境線の「鬼太郎列車」で米子へ。米子から寝台特急「サンライズ出雲」で東京へ。ソウル駅から東京駅まで44時間ちょっとのレール&フェリーの旅を実施したが、なかなか楽しかった。東京駅から

「サンライズ + 鬼太郎列車 + フェリー + シベリア鉄道」

で欧州。そんな夢の鉄道旅行ができるのはいつの日か。それが可能になるとき、境港~東海~ウラジオストクは「謎の航路」ではなくなる。

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