“謎の航路”が5年ぶりに復活! 「イースタンドリーム」が見せる異国情緒と運賃倍増、日韓関係改善の象徴になれるか?
韓国・東海港から日本へ向かう貨客船「イースタンドリーム」。そんな航路が、コロナ禍や日韓関係の影響で一時休止。再開された2024年、運賃は倍増し、船内は韓国語とロシア語が飛び交う異国情緒満載。日本のフェリーにはない簡素な設備が乗客を待つ。
「謎の航路」に漂う異国情緒
船内表示はハングル文字、そしてロシアで使用されるキリル文字。その洪水に交じって英語があり、やっと書かれていることを理解する。船内アナウンスで使用される言語も最初が韓国語、その次はロシア語あるいは英語。日本語は一切登場しない。
2階のインフォメーションカウンターには韓国人船員が入っている。基本的には英語でコミュニケーションをとる。下船直前になって女性船員のひとりは日本語を話せることがわかったが、これから日本に行くという割には非常にアウェー感漂う船内。それは
「謎の航路」
という表現がふさわしい。
ロビーに「とっとり特産品のコーナー」と日本語・ハングル文字・キリル文字で書かれたショーウインドーがある。そこには『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターがラベルに描かれた日本酒など鳥取県の産品に交じって、この船の小さなモデルシップ(模型)がふたつ、ディスプレーされている。このコーナーを見て、船がこれから鳥取県の境港に向かうことを思い出した。
18時。たそがれ迫る東海港から「イースタンドリーム」は出港した。空にはスーパームーンが大きく、まんまると浮かんでいた。