“謎の航路”が5年ぶりに復活! 「イースタンドリーム」が見せる異国情緒と運賃倍増、日韓関係改善の象徴になれるか?
韓国・東海港から日本へ向かう貨客船「イースタンドリーム」。そんな航路が、コロナ禍や日韓関係の影響で一時休止。再開された2024年、運賃は倍増し、船内は韓国語とロシア語が飛び交う異国情緒満載。日本のフェリーにはない簡素な設備が乗客を待つ。
イースタンドリーム航路の現状と課題

この2009年に、新たに登場したのがイースタンドリームの境港発・東海経由・ウラジオストク行き航路だった。
5年前、境港から船出したイースタンドリームの日本人乗客は10人ちょっとだったと記憶しているが、筆者以外はすべてウラジオストクまでの乗船者だった。しかもその大半がウラジオストク駅からシベリア鉄道に乗ってモスクワに向かい、そこでベルリンやパリなどにつながる国際列車に乗り継ぐ「ユーラシア大陸横断鉄道旅」を目的とする旅人だった。
しかし、今そんな旅人の姿を見つけるのは難しそうだ。その理由は明らか。まず、航路再開が日本ではまだ広く認知されていない。何しろイースタンドリームの日本語予約サイトが存在しないのだ(2024年11月中旬現在)。それは韓国語と英語のみで、筆者は英語版サイトで運航タイムテーブルが変更された(就航当時は東海発が金曜日だったのが、10月以降は木曜日に。それにともない境港発も土曜日に)ことを初めて知ったほどだ。
日本からの申し込みは基本、境港の「境夢みなとターミナル」内にあるトゥウォン商船の日本法人・イースタンクルーズ&フェリーに電話で行う。この情報を得たのも、境港管理組合のサイトの「国際定期フェリー」ページをたまたま閲覧してであった。