半端ないアウェー感! 日本なのに「船内 = ほぼ韓国」という摩訶不思議な船旅をご存じか
船旅の魅力は、飛行機では味わえない独特の体験にある。さまざまな新路線が導入され、2025年には石垣と台湾を結ぶ新路線も予定されている。
LCC登場で海外渡航劣勢
日本と外国を結ぶフェリー国際航路は次のとおりだ(2024年8月1日時点、カッコ内は船社名。※高速船が就航)。
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●日本~韓国
・大阪~釜山(サンスターライン)
・下関~釜山(関釜・釜関フェリー)
・博多~釜山(カメリアライン)
・博多~釜山(JR九州高速船・未来高速)※
・比田勝・厳原(対馬)~釜山(サンスターライン・未来高速)※
●日本~中国
・大阪・神戸~上海(日中国際フェリー)
かつては、
・稚内~コルサコフ(ロシア・サハリン州)
・名古屋~大阪~那覇~宮古~石垣~基隆・高雄(台湾)
という航路もあったが、いずれも現在は休止している。
日本からフェリー貨客船で行ける外国は韓国と中国に限られている。さらに中国渡航には査証(ビザ)取得が原則義務付けられており、気軽に利用できるのは釜山航路だけと考えたほうがいい。しかも格安航空会社(LCC)の登場で、いまや船での海外渡航は飛行機よりも
・値段が高い
・時間がかかる
・船酔いに悩まされる(人もいる)
という、あまり“ありがたくないイメージ”が定着しているように思われる。
そんな海外への船旅だが、飛行機では味わえない魅力に満ちあふれている。ここでは、筆者(カナマルトモヨシ、航海作家)が大阪から釜山まで乗船した
「パンスタードリーム」(サンスターライン)
での経験をもとに、その魅惑の旅を紹介したい。