BMWとNTTデータ、1000人規模のITハブ構築へ! 場所はなんと「ルーマニア」 いったいなぜなのか?

キーワード :
, ,
BMWとNTTデータがルーマニアのクルージュ=ナポカに新たに設立するITハブは、欧州でのIT戦略の一環として2024年に約250人でスタートし、2027年までに1000人規模を目指している。「ルーマニアのシリコンバレー」とも呼ばれるこの地には優れた人材が集まり、IT発展を支える強力な拠点になりそうだ。CASE革命が進む自動車業界では異業種の連携が欠かせず、NTTデータとBMWの協力が生み出す未来に期待が高まる。

意外と長いBMWとNTTデータの関係

NTTデータのウェブサイト(画像:NTTデータ)
NTTデータのウェブサイト(画像:NTTデータ)

 BMWとNTTデータの関係は意外と長い。

 NTTデータは、2008年にBMWグループが出資していた情報システム子会社Cirquent(サークエント)の株式の約73%を取得していた。ところで、NTTデータとはいったいどのような会社だろう。

 NTTデータは、NTTを冠しているとおりNTTのグループ会社で、上場した現在においても第36期有価証券報告書によると57.7%の株式を日本電信電話株式会社(NTT)が保有している。

 NTTデータの源流は、1967(昭和42)年の日本電信電話公社データ通信本部設置にまでさかのぼる。1973年に全国銀行データ通信システム(全銀システム)を開始し、今日でも日本社会にとって重要なインフラを担っている。1985年の日本電信電話公社の民営化によりデータ通信事業本部へ改組されたものの、1988年にNTTデータ通信株式会社を発足させ事業を受け継いだ。今では、世界中に

「50か国以上」

の開発拠点を設け、従業員数も約19万5000人とグローバルに展開しており、2023年度の実績では売上高3兆4902億円と、34期連続増収を達成している。日本電信電話公社のIT関連の一部門がここまで大きくなるとは、1967年に誕生した時点でだれが想像できたであろうか。

 ITの進化と社会の要請により、NTTデータの事業領域が時を追うごとに拡大している。2020年3月には、親会社のNTTがトヨタと約2000億円に相当する株式を持ち合う資本業務提携を行った。

 この業務提携の一環として、ららぽーとTOKYO-BAY駐車場および周辺道路の混雑状況をユーザーに提供する実証実験を、2023年2月に行っている。トヨタがコネクテッドカーデータ(車速・燃料消費量)を提供し、NTTデータが処理、分析するという役割分担だ。

全てのコメントを見る