フォルクスワーゲンがドイツ国内工場の閉鎖検討 対象はどの工場になるのか? EV市場の未来に警鐘鳴る

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フォルクスワーゲンは、ドイツ国内で工場の閉鎖を検討しており、六つの工場における雇用保証契約を打ち切る方針を示している。背景には、EV需要の減速や競争の激化がある。2024年のコスト削減目標は約1兆6000億円であり、主要工場を閉鎖することで過剰な生産能力を解消し、EVシフトを進める決断を迫られている。

VW工場閉鎖の衝撃

VWのラインアップ(画像:VW)
VWのラインアップ(画像:VW)

 フォルクスワーゲン(VW)グループの最高経営責任者(CEO)、オリバー・ブルーメ氏と最高財務責任者(CFO)、アルノ・アンリッツ氏をはじめとする経営トップは、2024年9月4日にドイツ北部のウォルフスブルクにある本社で、従業員2万人以上が出席するなか、労働評議会との話し合いを行った。

 この話し合いの2日前、VWの経営陣は、コスト削減の必要性を強調し、ドイツ国内の工場閉鎖の可能性を示唆した。さらに、ドイツ国内の六つの工場で働く従業員の雇用を保障する労働組合との協定を打ち切る方針を明らかにした。

 もしドイツの工場が閉鎖されれば、VWの創業以来初めてのこととなるため、各メディアはEV需要の鈍化や新興電気自動車(EV)メーカーとの競争激化と関連付けて、これをドイツ経済の衰退の象徴として報じている。

 本稿では、VWが工場閉鎖に追い込まれる要因や、実際に閉鎖される可能性のある工場について考察し、VWの今後のEV事業展望について記す。

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