サーキット発の「スイーツ」はなぜネットでバズったのか? 5年間で15万個売れた実績、その理由とは
鈴鹿サーキットのユニークなスイーツがSNSで話題になっている。すり減ったタイヤを模した「タイヤカスさきいか」など、リアルなデザインと味で15万個を売り上げ、家族連れやサーキット未体験の観光客の鈴鹿への来場を後押ししている。モータースポーツを身近に感じられる商品開発は、サーキットの新たな魅力となっている。
モータースポーツ文化の再興策

サーキットにはモータースポーツだけでなく、大型遊戯機器やアトラクションからなるパーク、キャンプ・グランピング、温浴施設など多彩なレジャー機能が融合し、一大レジャーエリアとしての役割を果たしている場所もある。
さらに、ラグジュアリーなリゾートを目指すサーキットや、サーキットを核にした大型複合施設の開発計画も進んでおり、これにより、モータースポーツファンだけでなく、ファミリーやグループなど幅広い層をインバウンドも含めて集客する施設へと進化している。
サーキットでは、幅広い層にアピールするための施策が多岐にわたる。例えば、子どもがエンジンスタートコーラーやタイヤサービス、グリッドボードホルダー、場内アナウンサーなどの仕事を体験できるイベントを開催したり、人気YouTuberとのコラボでサーキット内で一晩過ごす企画の動画を配信したりといった取り組みがある。また、SNS映えするフードの開発も、レース観戦者にとってマニアックで面白い話題を提供するだけでなく、観戦未経験の層にも訴求する効果を生んでいる。
現在、地上波放送でのモータースポーツ関連のレギュラー番組がなくなり、一般の人々が日常的にモータースポーツに触れる機会はほとんどなくなっている。そのため、モータースポーツ文化を広めるには、まずはサーキットに足を運んでもらい、実際に体験してもらうことが重要だ。こうした商品がネットで話題になり、サーキットが注目されることで、未体験者や休眠層が来場するきっかけになることも期待できる。
サーキットは、エキゾーストノートが響き渡り、オイルの香りが漂う独特の高揚感に包まれた場所だ。興味があるなら、ぜひ一度サーキットに足を運んでみてほしい。