サーキット発の「スイーツ」はなぜネットでバズったのか? 5年間で15万個売れた実績、その理由とは
鈴鹿サーキットのユニークなスイーツがSNSで話題になっている。すり減ったタイヤを模した「タイヤカスさきいか」など、リアルなデザインと味で15万個を売り上げ、家族連れやサーキット未体験の観光客の鈴鹿への来場を後押ししている。モータースポーツを身近に感じられる商品開発は、サーキットの新たな魅力となっている。
集客を狙うフード開発競争

テーマパーク、遊園地、動物園、水族館などの定番レジャー施設では、“SNS映え”するフードがネットで話題となり、集客につながる事例が増えている。それにともない、レジャー施設のレストランメニューやお土産品では、SNSでの拡散を意識したビジュアルやネーミングの商品開発が活発化している。
このトレンドは、今や一般の飲食店やスイーツショップにも広がっているが、実は「SNS映え」や「インスタ映え」といった言葉が生まれる前から、定番レジャー施設での取り組みがそのきっかけとなっていた。
例えば、動物園のお土産スイーツ「ゴリラの鼻くそ」がその一例だ。中身は甘納豆だが、インパクトのあるネーミングと見た目が話題を呼び、テレビメディアでも取り上げられて人気を集めた。この商品がきっかけで、動物園への来園者が増えたという背景もある。
このような工夫には、子どもたちに動物や動物園に興味を持ってもらいたいという思いが込められている。そのため、特に子どもの利用が多い動物園や水族館では、昔からお土産スイーツやグッズのネーミングやビジュアルに工夫が凝らされてきた。
また、テーマパークや遊園地では、アトラクションやキャラクターにちなんだ青やピンクのカレー、虹色のピザなど、カラフルでインパクトのあるメニューが増えている。「インスタ映え」という言葉が普及してからは、街中でも同様のメニューがあふれている。食傷気味の人もいるかもしれないが、ユニークなネーミングやかわいいビジュアルのお土産スイーツは、見ているだけで楽しいし、家族や友人との会話を盛り上げたり、SNSに投稿したりして共有したくなるきっかけにもなるので、つい購入してしまう魅力がある。