爆音マフラーの愛用者は「サイコパス」だった? カナダの心理学研究で判明、騒音規制の未来で今後どうするのか
「爆音マフラー」の使用が反社会的な傾向と関係している可能性が示された。心理学研究によれば、サイコパシーやサディズムのスコアが高い学生に爆音マフラーの使用が多く見られ、注目を浴びたいナルシシズムとは関係がないことがわかった。
529人調査で浮かび上がる爆音車の謎

カナダのウエスタンオンタリオ大学で心理学と経営組織学の教授を務めるジュリー・エイトキン・シャーマー氏は、キャンパス近くで犬の散歩をしている際、何度か爆音マフラーのごう音に遭遇した。そのたびに、
「なぜ一部の人々が自発的に騒音を発するのか」
という疑問を抱き、これをテーマに独自の研究を始めた。
シャーマー氏は最初、騒音を好む人々は自己を大きく見せ、注目を浴びたい
「ナルシシスト」
ではないかと考えた。そこで、大学のビジネス学部の学生529人(男性289人、女性234人、その他6人)を対象に調査を行った。質問内容は
・自分のクルマを自分の分身と見なすか
・うるさいクルマが“かっこいい”と思うか
・マフラーを改造して排気音を大きくしたいか
である。さらに参加者には、
・ナルシシズム
・マキャベリズム
・サイコパシー
・サディズム
という四つの人格特性、通称「ダークテトラッド(Dark Tetrad)」を測定するテストも受けてもらった。
ナルシシズムとは、自己誇大性、権利意識、優位性の認識、他者への優越感、独自性の感覚などを特徴としており、自己の利益を重視する傾向がある。
マキャベリズムとは、過度に操作的で抜け目なく打算的に行動したり思考したりし、ずる賢く“腹黒い”傾向がある。
サイコパシーとは、衝動的でスリルを求める行動に出る傾向が高く、他者に対する共感性のレベルが低い。
サディズムとは、他者が傷ついたり苦しんだりしている姿を見ることを好み、場合によっては自分が加害者になり得る性向である。