排ガス規制に消えた幻の「2ストローク」が復活! 価格は700~990万円、超高級なのに欲しくなるオーラ満々だ

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1980~1990年代に日本でも圧倒的なパフォーマンスを発揮した、2ストロークサイクルエンジン搭載のスポーツモーターサイクル。排気ガス規制の強化により行動から姿を消していたが、このたび新たなモデルが登場した。

モーターサイクル史に残る技術

ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ/ストラーダ(画像:モータリスト合同会社)
ヴィンス ドゥエチンクアンタ コンペティツィオーネ/ストラーダ(画像:モータリスト合同会社)

 世界のモーターサイクル市場から、公道走行を可能とする2ストロークサイクルエンジンを搭載したモーターサイクルの新規開発車が消滅して、すでに20年以上の年月が経過した。

 現在は過去に製造販売された個体が、中古車市場において一部の熱心なマニアに支持されつつ、わずかな台数が流通するだけである。公道走行が可能なモデル以外では、これも極少数の公道走行不可のオフロードレーサーが主として欧米で流通しているものの、総じてマイナーであるという事実に変わりはない。

 かつて1980年代から1990年代に掛けて、特にわがニッポンが生んだ2ストロークサイクルエンジンを搭載した250ccクラスのスポーツモーターサイクルは、同時代の市販ロードレーサーに極めて近い存在として圧倒的なパフォーマンスを発揮した。

 そこでは技術を極めたという意味でモーターサイクルの歴史に残るエポックメイキングなモデルが次々と送り込まれていた。

 ノスタルジックに浸るつもりはないが、日本のモーターサイクル業界にとって最も良い時代だったと言って良いだろう。

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