半端ないアウェー感! 日本なのに「船内 = ほぼ韓国」という摩訶不思議な船旅をご存じか
船旅の魅力は、飛行機では味わえない独特の体験にある。さまざまな新路線が導入され、2025年には石垣と台湾を結ぶ新路線も予定されている。
石垣~基隆航路復活、17年ぶりの再開

そしてもうひとつ、国際航路が復活する可能性がある。
2025年、石垣(沖縄県)~基隆(台湾)に国際定期フェリー航路が開設されるかもしれないのだ。しかも就航予定の船は、いま大阪~釜山航路に就航しているパンスタードリームだという。
先述のように、かつて名古屋~大阪~那覇~宮古~石垣~台湾を結ぶ国内および国際航路が存在した。ここで有村産業が
・クルーズフェリー飛龍
・クルーズフェリー飛龍21
の2隻を運航していたが、2008(平成20)年6月に運航停止。以来、日本と台湾どころか沖縄本島と宮古・石垣を結ぶ航路も途絶した。
筆者は2006年に大阪から台湾まで4泊(!)かけてクルーズフェリー飛龍21に乗船したことがある。石垣までは
・本土から南の島を目指す観光客
・島々を往来する島民
であふれる国内離島航路だった。
ところが石垣での一時下船を利用して、竹富島に行って船に戻ってきたら、様子は一変していた。乗客のほとんどが台湾の人となり、日本語がほとんど聞かれない世界へと。船内で出国手続きを済ませ、石垣を出港したとたんに自動販売機のビールが免税のため激安(100円)になったのもビックリした。
魅惑のトロピカル航路が17年ぶりによみがえろうとしている。残念ながら那覇~石垣航路は失われたままなので、以前のような石垣での魔訶不思議な体験はできない。が、海から基隆の街に近づいていくという経験は、飛行機では味わえない瞬間だろう。
これからの船旅は国際航路が面白い。