クルマを購入するのは「子どもが生まれる前」がいいのでしょうか? それとも生まれた後でしょうか?
子育て後のクルマニーズ変化

筆者は子どもが生まれてからクルマの買い替えを決めたが、それでよかったと思っている。というのも、子どもが生まれてから気づくことが多く、子育てに必要なものが「これだけあればいい」以外に把握しにくかったからだ。そのため、クルマに求めるものが明確になっていなかったのである。
例えば、赤ちゃんを連れて外出する場合、ベビーカーは必須であり、それを載せるには大きなクルマが必要と考えていた。しかし、子どもが1歳くらいになるまでベビーカーを使う機会はほとんどなく、クルマに積んで移動することは稀だった。
というのも、当時は夫との外出がほとんどで、子どもの体重も軽かったため、抱っこ紐があれば事足りたからだ。また、子どもの祖父母と出かける機会も多かったので、抱き手には困らなかった点も大きい。
子どもが生まれる前は、おむつ替えのスペースは必須だと思っていたが、そうではなかった。実際、ぐずりやすい乳児を連れて長距離を移動することはなかったし、移動中におむつを替えることは不可能で、結局、ショッピングモールで済ませることがほとんどだった。このように、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあった。
その過程で、出産前にあわてて新車を買わなくてもなんとかなることに気づいた。子どもの成長は想像以上に早く、一緒に暮らし始めて初めてわかることも多い。だからこそ、長い目で見て
「自分がクルマをどう使いたいのか」
を考えてから、よりニーズに合ったクルマを探したほうがいいと今では考えている。
ちなみに、小学館が運営する「Hug Cam」というウェブサイトで、全国の子どもを持つ親1153人に 「お子さんが産まれてから自家用車を買い替えましたか」という質問をしたところ、5割の人が「生まれてからクルマを買った」「買い替えた」と回答している。