ライドシェアは「白タク」の別名にすぎない! そもそも80~90年代、“暴力団の資金源”だったことを忘れたのか
政府が本年度中に、ライドシェアの新制度を設ける方向で動いていることが明らかになった。この新制度は、タクシー不足の地域や時間帯に限り、タクシー会社の管理の下、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶことができるというものだ。
新制度の導入予定
政府が本年度中に、ライドシェアの新制度を設ける方向で動いていることが明らかになった。この新制度は、タクシー不足の地域や時間帯に限り、タクシー会社の管理の下、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶことができるというものだ。
これまでタクシー業界は、利用者の安全を実現するため、過去の経験に基づきさまざまな法律で規制されてきた。ライドシェアの解禁は事実上、国が
「白タクの新たな形態」
を認める行為であり、これまで道路運送法などで禁止されていた犯罪を合法化するものだと批判されている。なお白タクとは、営業許可を持たずに自家用車でタクシー業を営むことであり、罰則は
「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」
だ。一方、ライドシェアの推進側からは「白タクではない」という反論もある。
本稿では、日本で特に白タクが横行していた1980年代から1990年代前半の事例をもとに、そもそも白タクの
「何が問題なのか」
を考えてみたい。