地下鉄延伸、自転車利用増 「パリ五輪 = モビリティ革命」という知られざる側面
パリオリンピックを契機に、交通インフラが大幅改善。メトロ14号線が延伸し、セーヌ川の水質改善や自転車利用の1000%増加も実現。35万人の障がい者訪問を見据えたアクセシビリティ強化も進行中。五輪が都市開発の「起爆剤」に。
進化を加速させる五輪

1924年以来、1世紀ぶりにパリで開催されるオリンピックで、パリジャン(パリっ子)は自分たちが進歩したことを示したかったに違いない。
パリでは開発計画を以前から検討していたがさまざまな抵抗にあい、なかなか進まなかったが、オリンピックが変革を加速させる機会になったことをピエール・ラバダン副市長は認めている。
やはり東京五輪と同様のメカ二ズムが働いているようだ。ここに、都市がオリンピックを招致する動機が見え隠れする。
パリではアンヌ・イダルゴ市長肝いりの2024~2030年気候計画が、2023年12月にパリ市議会に提出された。この計画にパリ五輪からSDGsの2030アジェンダまでの期間が設定されているのも偶然ではないだろう。
大規模な国際イベント招致には、少なくない公金が投入され、市民の意見には賛否両論あるが、その結果として交通インフラが大きく改善され都市開発が前進する。つまり、五輪招致は
「モビリティの起爆剤」
になるのである。