電動車2650台以上提供! 「トヨタ」はなぜ、パリ五輪参加にこれほど労力を注ぐのか

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トヨタがパリ五輪に巨額投資する理由は、欧州市場でのイメージ向上と販売拡大だけでない。東京五輪の挫折を経て、パリでのリベンジも狙うトヨタは、EUの政策変化にも迅速に対応し、市場競争力を強化する見込みだ。

パリ五輪支えるトヨタの技術

2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタのロゴマーク(画像:AFP=時事)
2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタのロゴマーク(画像:AFP=時事)

 なぜ日本の自動車メーカーは、世界的なスポーツの祭典に莫大(ばくだい)な予算と労力を投じるのか。

 東京五輪から3年が経過し、パリ五輪の準備が着々と進んでいる。この一大スポーツイベントを支えているのは、行政だけでなく多くの企業である。トヨタがパリ五輪に向けたモビリティコンセプトを発表したのもその一例だ。

 パリ五輪の公式モビリティパートナーとしてのトヨタの活動は、すでに始まっている。五輪組織委員会のスタッフは、2023年からトヨタのカーシェアリングサービス「キントシェア」を利用している。

 大会期間中は、合計2650台以上の電動車が提供され、そのうち150台は車いす対応車となる。また、提供される車両の約60%はゼロエミッション車で、バッテリー式電気自動車(BEV)のbZ4X、プロエース、プロエースヴァーソ、レクサスRZ、燃料電池車(FCV)のミライなどが含まれる。

 さらに、大会スタッフ、アスリート、ボランティアに500台のミライが提供され、ゼロエミッションの移動を実現する。大会終了後は、500台すべてがタクシーとして使用され、パリの燃料電池タクシーは合計1500台となる。

 ロックダウンが解かれた今、世界中の人々がパリを訪れ、トヨタ車で移動することになる。つまり、パリ五輪の“レガシー”となり、パリ市民の日常生活で末永く愛され続けるのだ。そのインパクトは計り知れない。

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