香川「ことでん」再生への第一歩! 「地域の交通インフラ支える」 人口減の沿線自治体が見せた譲れない“覚悟”とは

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国土交通省は、香川県の高松琴平電気鉄道(ことでん)の鉄道事業再構築実施計画を認可した。同計画は、苦境にあるローカル鉄道を維持するための沿線自治体の決意を示したものだ。

交通拠点と開発需要

仏生山駅西口ロータリーに到着した路線バス(画像:高田泰)
仏生山駅西口ロータリーに到着した路線バス(画像:高田泰)

 新駅が設置されるのは、県道太田上町志度線が高架で琴平線をまたぐ南東側。高松市が2018年にまとめた基本計画では、地上駅と

・路線バス
・コミュニティーバス計8系統
・タクシー

が乗り入れる駅前広場を整備するとしている。

 新駅から瓦町駅までは約5km、高松築港駅までだと7km足らず。高松市の不動産大手は

「通勤通学の利便性が高い。集合住宅や宅地の開発が続き、土地の物色に動く業者も少なくない」

という。さらに、車で5分程度の位置には、香川県立図書館や総合コンベンション施設のサンメッセ香川、香川大創造工学部などがある。高松市交通政策課は

「駅前広場への路線バスでこれら施設の利用者を取り込めば、かなりの需要があるはず」

と期待している。

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