香川「ことでん」再生への第一歩! 「地域の交通インフラ支える」 人口減の沿線自治体が見せた譲れない“覚悟”とは
国土交通省は、香川県の高松琴平電気鉄道(ことでん)の鉄道事業再構築実施計画を認可した。同計画は、苦境にあるローカル鉄道を維持するための沿線自治体の決意を示したものだ。
新駅にバス路線を接続
ただ、新駅を設置すれば
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・停車
・行き違い回数
の増加が避けられない。ことでんは2018年の市民説明会で
「単線のままだと、ラッシュ時の運行本数を現在の7分間隔から10分間隔にせざるを得ない」
と説明した。移動時間もその分長くなる。これを解消するために進めるのが、太田駅~仏生山駅間の複線化だ。
琴平線はことでん3路線のうち、最も利用客が多い。1km当たりの1日平均輸送人員を示す輸送密度は2022年度、
・高松築港駅~瓦町駅間:1万2962人
・瓦町駅~一宮駅(高松市一宮町)間:1万2298人
一宮駅以西は赤字だが、高松築港駅~一宮駅間は黒字区間だ。
高松市はこの区間を市内交通の基幹と位置づけ、2000年代に次世代型路面電車(LRT)導入を検討するなど利便性向上を模索してきた。
LRT導入は実現しなかったものの、拠点駅にバス路線を接続する形で交通網を整備している。太田駅の北1.2kmに2020年、伏石駅を新設、駅前広場を設けてバス乗り入れを始めたが、今回の新駅設置と複線化はその延長線上にある。