香川「ことでん」再生への第一歩! 「地域の交通インフラ支える」 人口減の沿線自治体が見せた譲れない“覚悟”とは

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国土交通省は、香川県の高松琴平電気鉄道(ことでん)の鉄道事業再構築実施計画を認可した。同計画は、苦境にあるローカル鉄道を維持するための沿線自治体の決意を示したものだ。

琴平線に新駅設置し、一部複線化

高松市南部の拠点となっている仏生山駅(画像:高田泰)
高松市南部の拠点となっている仏生山駅(画像:高田泰)

 ことでんの再構築実施計画は琴平線の伏石駅(太田下町)~琴電琴平駅(琴平町)間27.9kmが対象。

 太田駅~仏生山駅間の複線化や太田駅南約500mへの新駅(多肥上町)設置、新造車両の導入、踏切などの設備更新、高齢者やバス乗り継ぎに対して割引を実施する。期間は7月から2029年3月末まで。事業費は

・新造車両導入と設備更新:約72億円
・複線化:約10億円
・新駅設置:約8億円
・割引実施:約7億円

の合計約97億円。香川県と

・高松市
・丸亀市
・さぬき市
・三木町
・綾川町
・琴平町
・まんのう町

が国の社会資本整備総合交付金などを活用してことでんを支援する。

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