港区「ちぃばす」に乗って小旅行! 9つのルートが織りなす都心の散歩ルートとは【連載】町バスに乗って(7)
港区を中心に走るちぃばすは、歴史ある九つのルートを通じて地域を結び、特に散歩や観光に便利だ。利便性と地域密着型のサービスが評価されている。
港区の散策に最適

筆者(下関マグロ、フリーライター)は、ライター、カメラマン、漫画家などから成る「町中華探検隊」の副長である。散歩中によく見かける中華料理店を「町中華」と表して原稿を書き始めたのは2014年のことだ。
この言葉は瞬く間に世間に浸透した。その後、調子に乗って、ナポリタンを出す店を「町パスタ」とか、そば屋を「町そば」などと表記した原稿も書いたが、それらはまるで定着しなかった。
そこで、最近は食から離れて、コミュニティーバスを
「町バス」
と呼ぶようにした。厳密にいえば、「町バス」より「街バス」がふさわしいかもしれないが。
コミュニティーバスとは、路線バスが走っていない地域を、自治体がバス事業者に委託して運行させているバスで、それぞれの自治体に特色があり、とても興味深い。
前述の影響もあり、筆者はよく「いい町中華を教えてください」と聞かれるが、「いい町バス」について聞かれたことはない。だから、今回は聞かれていないが、筆者が気に入っている町バスを紹介したい。それは、港区のコミュニティーバス「ちぃばす」だ。
ちぃばすは、筆者が初めて乗った「町バス」である。長年、散歩をテーマに記事を書いてきた。港区には楽しい散歩コースがたくさんある。ちぃばすは、その散歩コースに沿って走っている。バス停に沿って歩いてもいいし、特に猛暑や雨の日には、バスに乗って散歩するのもいい。
ちぃばすは歴史が古く、2004(平成16)年から運行されている。ちぃばすという名前は、
・小(ちい)さなバス
・地域(ちいき)の人々に愛されるバス
という意味があるそうだ。とてもすてきで、コミュニティーバスにぴったりの名前だ。ちぃばすは「ちいばす」と読むが、「い」は小文字で表記されている。この点も気に入っている。