「日本に来ないで」 ネットにあふれる外国人観光客への罵倒! “観光立国”なんて実はタテマエ? 「外国人嫌悪」という現代病から考える

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長崎県対馬市の神社における韓国人観光客の出入り禁止措置の背景と影響などから、日本のゼノフォビアについて考える。

対馬市の神社で起きた蛮行

インバウンドのイメージ(画像:写真AC)
インバウンドのイメージ(画像:写真AC)

 2024年6月、長崎県対馬市の和多都美(わたづみ)神社は、韓国人観光客の「出入り禁止」を発表した。その理由は、一部の観光客が神社境内でのタバコのポイ捨てや痰(たん)や唾液の吐き捨てといった迷惑行為を行っていたためだ。この禁止措置は、そうした迷惑行為に対処するための措置として実施された。結果、このニュースはインターネット上で大きな反響を呼び、多くの人々は感情的な言葉で彼らを非難した。

 そんな流れのなか、一部の有識者の間で懸念されているのが、日本国内における

「ゼノフォビア(xenophobia)」

である。ゼノフォビアとは「外国人嫌悪」「外国人恐怖症」を意味する言葉で、世界各地で使用、論議されている。

 かつては、日本で“爆買い”をする中国人観光客に対して嫌悪感を隠さない人も多かった。しかし、今ではその対象が変化し、インバウンド全般に向けられるようになっているように見える。

 インバウンドの増加にともない、SNS上では人種や民族を問わず外国人に対する不満や怒りの声が目立ってきた。この現象は、日本社会に潜在していたゼノフォビアが顕在化していることを示しているのかもしれない。しかし、こう書くと、インターネット上では必ず次のような反応が返ってくる。

「私たちは彼らの“行為”を非難しているだけで、外国人を嫌っているわけではない」

と。本当にそうだろうか。

 表面上は「観光立国」を目指している日本だが、実際には多くの国民がインバウンドの増加に複雑な思いを抱いているのではないか。 彼らの“行為”だけを非難するにしては、いささか過剰な反応のようにも思える。 むしろ「日本に来てほしくない」という印象さえ受ける。

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