「高卒」が企業に人気のワケ なんと求人倍率は大卒の「2.2倍」、AI時代における“学歴”の価値とは?
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上越市長の発言が学歴差別として波紋を呼ぶなか、高卒と大卒の求人倍率や賃金格差を比較し、AI時代における学歴の価値を再考する。
学歴の価値はAI時代に問われる

さて、冒頭の学歴に話を戻そう。
現在のようなホワイトカラーや中間管理職の仕事がどんどん人工知能(AI)に奪われる時代において、
「どこでも通用する(はずの)一般的な知識やスキル」
を学ぶために学歴を積むことはどれほど意味があるだろうか。
むしろ、トヨタのように、トヨタの仕事をすることを前提に、真っ白な人材をじっくりと育成することに時間をかける方が、個人の側からすれば、何かの専門職になることを考えて、早くから専門教育を受ける方が、多くの場合、社会において価値を発揮できる人材になりやすいかもしれない。
ジェネラルな知識を学んでいるはずの大卒よりも、高卒に人気があるのはそういう背景もあるのではないだろうか。大学はその存在意義を考え直す岐路に立っている。