「生きてるうちに整備して」 那覇市“LRT導入”で市民の意見公募へ “東京・大阪並み”の渋滞緩和なるか?
慢性的な交通渋滞に悩む沖縄県那覇市は、2024年度にLRT導入に向けて市民から意見を公募することを決定した。今後どうなるのか。
東西、南北の2路線を計画

解決策として市が検討しているのがLRTの導入だ。
市の素案では、沖縄県庁や国際通りが近い市西部の久茂地地区から市東部の識名・真地地区を結ぶ東西路線、市南部の国場地区から那覇新都心へ向かう南北路線を整備する。街中は4車線道路の中央2車線を軌道に置き換え、併用軌道を走る。
市内の公共交通はモノレールの「ゆいレール」と路線バスが柱。だが、ゆいレールは
「全長17km」
の1路線しかなく、市内全域を網羅しているわけではない。路線バスは運転士不足で減便が続いている。運転士ひとり当たりの輸送力がバスより大きいLRTで運転士不足に対応しながら、渋滞を緩和する思惑がある。
市は以前からLRTの導入検討を進めてきたが、2024年度に素案に対する意見を市民から募集し、利用客の推計調査などをしたうえで、2025年度中の整備計画策定を目指している。沖縄総合事務局や沖縄県、沖縄県警など関係機関との調整も始めた。
市都市計画課は
「事業化するかどうかは今後、決めることになる。開業時期はまだ何ともいえない」
としているが、SNS上では
「生きている間に整備してくれ」
「那覇の交通が劇的に変わりそう」
と早くも期待の声が上がっている。