群馬「上信電鉄」がどう見ても「世界遺産」化にふさわしい理由
上信電鉄は、1895年12月27日、県南西部の下仁田地域で当時出荷量が増加していた生糸の輸送路近代化の要請を受け、上野鉄道として設立された。1897年9月25日、南蛇井~下仁田間が開業し、全線開業した。
世界遺産登録への期待

安中市内には「碓氷峠鉄道施設 世界遺産へ」と書かれた看板が立つ。「安中碓氷ユネスコ協会」および「鉄道遺産群を愛する会」の会長を務める矢野薫氏に話を聞いた。
矢野氏は、早くから同施設群の世界遺産登録に向けた活動の先頭に立ち、同市が設置している同施設群の有識者会議メンバーも務める。矢野氏は「(看板は)会員などから寄付を集めて、2009(平成21)年頃に立てた」と説明したうえで、
「英国の学校の訪日旅行の行程に碓氷第三橋梁も入ったと聞いている。今後どんどん盛り上がるだろう」
と期待感を示す。
群馬県・県内8市町村(沼田市・藤岡市・富岡市・安中市・下仁田町・甘楽町・中之条町・六合村(当時))が2006年11月29日に公表した『世界遺産暫定一覧表記載資産候補に係る提案書』では、「富岡製糸場と絹産業遺産群―日本産業革命の原点―」の構成資産として
・碓氷峠鉄道施設(碓氷峠~)
・旧上野鉄道関連施設(旧上野鉄道~)
などが記載され(旧上野~は鬼ヶ沢橋梁と下仁田倉庫で構成)、その後、「世界遺産暫定一覧表(暫定リスト)」(2007年1月23日)における「富岡製糸場と絹産業遺産群」(富岡製糸場~)の構成資産として登載された。