鮮やかなボディカラー、滑らかなボディライン! 日産「シルビア」はいつの時代も若者の憧れだった【連載】90’s ノスタルジア・オン・ホイールズ(13)
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1990年代は、バブル崩壊後も未来への夢と希望に満ち、国内の自動車産業も活況を呈していた。本連載では、当時のクルマ文化を探るとともに、興奮を読者に甦らせる。
バブル前夜に最多販売台数記録

1990年代を振り返って、当時若者の間で一番人気があったクルマは何だったのだろうと過去を回顧することがたまにある。もちろん若者といってもその年齢層は幅広かったし、男女の間でも違いはあった。
そうしたなか、免許を取得して間もない20代前半。一日も早く運転が上手になりたいと考えていた人の間で人気があったクルマといえば、FFではホンダ・シビック。FRでは日産・シルビアだったと今でも思っている。
日産にとってシルビアという車名は1960年代半ばからスポーツクーペに使われていた伝統ある存在だった。その細かな性格は時代ごとに微妙に変わってはいたものの、若者が憧れる存在だというキャラクターは一貫して不変だった。
そんなシルビアが歴代最多の販売台数記録するのは1988(昭和63)年5月にデビューしたS13型がきっかけだった。時はまさしくバブル前夜。自動車業界にも高額が広告費が投入されたこともあり、その知名度は瞬く間に拡大していった。
ちなみに先代のシルビアはリトラクラブルライトを装備するなど、いかにも1980年代を象徴する2ドアスポーツクーペ/3ドアハッチバックだったものの華やかさには無縁。市場でのその存在はややマイナーだったことは否めない。
それに対して新たに投入されることとなったS13シルビアは全てにわたって洗練されていた。フラッシュサーフェス化を重視した滑らかなボディライン。エメラルドグリーンをメインカラーとした鮮やかなボディカラー。新たに小口径のプロジェクターヘッドライトを採用したことで、非常に薄く仕上げられたノーズもまたそのスタイルの良さを象徴するポイントだった。