鮮やかなボディカラー、滑らかなボディライン! 日産「シルビア」はいつの時代も若者の憧れだった【連載】90’s ノスタルジア・オン・ホイールズ(13)
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1990年代は、バブル崩壊後も未来への夢と希望に満ち、国内の自動車産業も活況を呈していた。本連載では、当時のクルマ文化を探るとともに、興奮を読者に甦らせる。
ユーザー主導の進化

市場での人気が爆発することとなった結果、シルビアの周囲はいわゆる社外のアフターマーケットパーツ市場も大いににぎわうこととなった。
ここでの主役となったのは、エンジンに関する各種のチューニングパーツ。ハンドリングを向上させるためのサスペンションキット。ブレーキ関係。そして空力パーツなど極めて多岐にわたっていた。
ちなみにシルビアのボディバリエーションは2ドアクーペのみだったが、市場には3ドアハッチバックを求める声も多かったことから、主要なメカニカルコンポーネンツを共用するハッチバックボディの180SX(ワンエイティーエスエックス)もシルビア発売の1年後にラインアップに加わっている。
180SXはハッチバックボディに加えてライトをリトラクタブルとしていたのが特徴。これは北米に輸出するに当たって、シルビアのヘッドライト位置では低過ぎて北米の安全基準に適合しなかったことを受けての対策だった。
シルビアと180SXのフロント周りは、モノコック自体に改造を加えることなくパーツ交換のみで入れ替えることができたことから、180SXのフロントをシルビアに換えた通称「シルエイティ」。同様にシルビアのフロント周りを180SXに換装した通称「ワンビア」といったカスタムカーも業界をにぎわせる存在となった。
つるしの市販品だけに止まらず、アフターマーケットパーツ市場やカスタムカー市場までにぎわうということは、ある意味人気車における必須ポイントでもあった。その意味でもS13型シルビアは紛れもない人気車だったということである。