率直に言う 今のグランクラスは“ジリ貧”だ 復活のカギは、自己顕示欲の強い富裕層に向けた「値上げ」である

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グランクラスのサービスの歴史は縮小する一方だ。“お得感”はあるが、リッチな気分はまったくしない。それでいいのか。

グランクラス13年の歩み

新幹線(画像:写真AC)
新幹線(画像:写真AC)

「グランクラス」とは、東北・北海道新幹線、上越・北陸新幹線に連結される特別車両と座席の名称である。2011(平成23)年3月5日、東北新幹線に登場して以来、約13年がたった。かつての「一等車」に相当する車両の登場に驚いた人も多いだろう。

「はやぶさ」などの主要列車では、アテンダントによる飲食サービスが行われ、軽食やスナック、アルコール飲料を含む飲料が無料で提供されてきた。

 グランクラスは、2015年3月の北陸新幹線長野~金沢間開業時に飲食サービス付きの列車が東京~金沢間でも運行されるようになった。また、北海道新幹線新青森~新函館北斗間が2016年3月に開業し、その際にも東京~新函館北斗間で飲食サービスが付くようになった。

 グランクラスは、短距離・短時間の列車では座席のみのサービス、長距離・長時間の列車では飲食のサービスがある。その豪華さゆえ、常に満席というわけではなく、空席があることも多い。

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