率直に言う 今のグランクラスは“ジリ貧”だ 復活のカギは、自己顕示欲の強い富裕層に向けた「値上げ」である

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グランクラスのサービスの歴史は縮小する一方だ。“お得感”はあるが、リッチな気分はまったくしない。それでいいのか。

グランクラスは値上げ必須

JR東日本のウェブサイト(画像:JR東日本)
JR東日本のウェブサイト(画像:JR東日本)

 グランクラスでの飲食・アテンダントサービスのレベルを下げるべきではなかった。むしろ、より高い料金を徴収し、より高いレベルのサービスを提供すべきだ。制約となっているのは、人手不足の問題である。

 そのためには、飲食・アテンダントサービスを提供する列車はごく少数に限定したほうがいい。そのような列車は、「着席のみ」の列車と1万円から2万円、あるいはそれ以上の差をつけるべきだ。複数のアテンダントによるサービスを提供し、乗ったことを自慢したくなるような車両にすることは、“ジリ貧”のグランクラスにとって画期的なことだろう。

 年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期には、飲食サービスを中止し、「着席のみ」のサービスとする。そうすれば、「普通車やグリーン車が満員なのに……」というクレームも少なくなるだろう。

 繰り返す。現代の富裕層を取り込むために、グランクラスは飲食・アテンダントサービスを提供するごく一部の列車に限定し、その列車に限って料金を大幅に引き上げるべきだ。

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